こんにちは!代表の亀井です。
第四回のAPEX User Groupに参加してきましたので内容の紹介です。
(3回目は途中参加だった為、記事がありません。すみません。。)
早くも4回目のユーザ会となりましたが、毎回参加者は結構多いのではないかと感じています。今回も30人以上はいたんじゃないかなと思います。ユーザ会の後の懇親会で聞いた感じでも、これから活用してみたい方も多かったです。意外だったのが、私は数人としか話していませんが、10年以上昔からAPEXを使っている方と3人会いました。
APEXをある程度使うとわかりますが、意外と融通が効くことが多いです。そのあたりも長年使える理由なのかなと思います。未だマニュアル以外の技術書は英語ばかりと、日本人にとっては少々ハードル高いのかなと感じてしまいますが、私も英語あまり出来ませんが十分使えております。
皆さんもLet’s APEX!
参考:ユーザ会ページへ移動する
アジェンダ
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Welcome to APEX User Group!!(日本オラクル 新井 庸介 さん)
Oracle APEXの優位性
今回はAPEXを既に知っている方が多いということで、無期限の無償環境(https://apex.oracle.com/jp/)があること、ユーザ数に連動しない価格感の安さ、Oracle Databaseがあればオンプレミスでも他のクラウドでも動作するため、非クラウド・ロックインである点について軽く触れていました。
APEX User Groupのslack環境!
ユーザ会用にslackの環境を準備したということで今回公開されました。オラクルさんも参加していますので、疑問をぶつければ色々答えてくれると思います!私も答えます!
以下APEX User Groupページからの引用です。
■ Slack「apexugj」 APEXユーザー同士が知見を持ち寄ってお互い助け合う場です。みなさんのご参加をお待ちしています http://bit.ly/apexugj-slack-invite 引用元: APEX User Group@東京
今回もSlideShareに資料を公開していただいておりますので、そちらが参考になるかと思います。
Welcome to APEXUG Meetup 2018#1
APEXはじめの一歩 – APEX Overview and Update(日本オラクル 宇多津 真彦 さん)
Oracle APEX概要
Oracle APEXの概要で以下のようなトピックの説明をして頂きました。
- Databaseの各エディションに無償でバンドルされている
- 3層構造のアーキテクチャ: Clinet – Web Container(REST Data Services) – Database
Web Container はWebLogic/Apatch Tomcat/Glassfish Serverが選択できましたが、Glassfish Serverは去年(2017/12)のリリースで既にマニュアルから消えており、次期リリースではサポート対象外となるようです。
Webの進化と併せてAPEXの歴史について説明して頂きましたが、JQuery Mobileの更新がここ最近ない為、採用を続けることがリスクとなると判断されて次期リリースからはアプリケーション作成時に選択できていたMobileが消えるようです。現在もレスポンシブデザインのテーマがデフォルトとなっていますが、そちらでモバイル対応を継続する形になるそうです。
そういえば最近取り入れられたOracle Jetについて聞きそびれました。。
また、Oracle APEXはLow Codeによる開発であるということにも触れていました。No Code(完全に書かない)とFull Control(コードを書く)の間に位置するのがLow Codeということです。開発が容易であり、生産性が高く、保守性が優れている点と、JavaScript、HTML、CSSなどを用いた環境の拡張性の高い特徴があります。
弊社サービスではノンプログラミングツールとして扱っていますが、基本的にSQL・PL/SQLは書く必要がある点がLow Codeであるとのことです。
Low Code Development with Oracle Application Express(英語)
Oracle APEX を便利にする開発ツール・デバッグ
私も知らなかったのですが、SQL Developerから作成したページの一覧なども見れるそうです。画面情報やバージョン管理も出来るとのことでしたので、利用での開発効率が上がりそうです。
※左ペインのテーブルなどの選択が出来るツリーにOracle APEXの項目があるようです。
他にはデバッグをする場合、APEXの開発ツールバー(管理者等でログインすると下に出るバー)から実行内容のデバッグが出来ることと、Chromeの開発者ツール(F12で出てくるツール)を利用してデバッグ出来る話が出ていました。
APEXの開発ツールバーのデバッグは私もたまに使っていますが、実際に実行されたSQL等が出てくるため、想定したSQLが呼び出しされているかいないかなどの原因分析に使えます。
Oracle APEX 5.2の最新情報
5.2の最新情報としては、管理者用画面の追加、フェイスブック認証の追加、REST周りの改修が多くあったようです。
Oracle APEX 5.2の無償環境についても触れていました。以下から登録できますので先に確認したい方は触ってみると色々体験できると思います。
https://apexea.oracle.com
※ 以前こちら利用していましたが、毎回入れ替えているのか、新バージョンの公開が完了したところで、データも消えて突然利用できなくなると思いますので注意してください。
後は他の国のコミュニティの紹介をして頂いています。
こちらもSlideShareに資料を公開していただいておりますので、そちらが参考になるかと思います。
20180126 apexはじめの一歩
話の途中で前回のユーザ会で説明のあったプラグインについても少し触れたのですが、そちらも公開していただいております。プラグインの導入の仕方について参考になるかと思います。
Oracle Application Express Plug-inをつかってみよう
Cloud で実現!実業務への APEX の活用ポイント(テクノスデータサイエンス・エンジニアリング株式会社 佐藤 晃 さん)
なんと60歳(正確な歳は伏せておきます。)を超えて現役でAPEXを使ったアプリケーションを作成管理しているそうです。しかもレベルが高い。まだまだ現役ということで、エンジニアからしたらちょっとかっこいいですね。
悩みはまだAPEXの後継者がいないことだとか・・。
Oracle APEXでの開発
詳細は記載を控えさせていただきますが、プロジェクトの見積もりシステムをAPEXを使って作ったということでした。他のパッケージなどとの連携もしています。Apex2.1の頃に評価をしたところ、社内情報の共有システムとして有力と判断して使い始めたそうです。
オブジェクトの規模としては以下の通りということで中々に大規模なシステムです。
- テーブル: 80
- View: 45
- 関数: 54
- プロシージャ: 58
- APPページ数: 106
- LOV: 56
ただ、帳票周りは困っているようでした。APEXのみだと帳票周り弱いので、弊社でも開発提供したいのですが、手を付けられていません・・。
開発時はルール(コーディング・ルールのようなもの)を決めて開発をしやすくしていました。以前のユーザ会でも似たような話が出ていましたが、内製化する場合はこの辺りはきっちりしておかないと後が大変ということで、その辺りは通常の開発と同じですね。
開発時の特殊な対応例(ラジオボタンの表示項目をユーザ毎に変える等)の説明をいくつかして頂きました。
Oracle Cloudへの移行
2017年にOracle Cloud(Exadata Express)へ移行したそうで、評価・課題対応含めて1.5か月ほどということでした。なかなかのスピード対応ですね。Exadata Expressに変更するにあたっていくつか課題があったようですが、一般的なものとしては以下のようなものがありました。
- サーバにWindowsプログラムが置けない為、クライアント側で対応した。
- SI ObjectBrowserがExadata Expressに対応していなかった。(SQL Developerへの乗り換えを考えているそうです)
- sysdateがUTC時間となっていたので、関数で変換をかけるようにした。(TIMESTAMPなら大丈夫なのでしょうが、DATE型だと対応が必要ですね)
もっとAPEX – Apex Office Print(日本オラクル 中越 祐治 さん)
Apex Office Printとは何か
ベルギーにあるAPEX R&D社が開発したプラグインで、SQLのデータを埋め込む位置を記載したワードやエクセル、パワーポイントのテンプレートを準備し、APEXにアップロード。
アップロードされたファイルにデータを埋め込む形で出力するプラグインで、クラウドでの提供もしています。
Oracle BI Publisherと似たようなアーキテクチャですね。
会社のページ自体もAPEXで作成されているそうです。
APEX R&D
Apex Office Printを作った人
基本的に使い方や価格の話でしたが、作った人の話も聞かせていただきました。
ところでOracle ACEプログラムというのをご存知でしょうか、2018/02/07時点で日本では9人が活動認定されているようです(現状コミュニティで積極的に活動されていないと認定されるとAlumniとなりますが、そちらは15人います。)。
認定取るのも結構大変で、Oracle ACE Associate(最近出来ました)、Oracle ACE、Oracle ACE Directorと3段階設定されています。そのうちOracle ACE Directorは日本に一人もいません。
このプラグインを作成した会社のDimitri Gielisさん(CEO)がOracle ACE Directorで、その方が作ったプラグインということです。
Oracle Development Tool User Group(オーディータグ)という約4万人の会員が参加するグループがあるのですが、そちらのLightning Talkセッションでは先頭にリストされるくらい有名な方だそうです。
Oracle ACEについては以下から確認できますが、こちらの検索もOracle APEXで出来ていますね。Oracle APEXはOracle社内での利用結構あるようで、たまに気づきます。
Oracle ACEについて
Oracle ACEの検索
こちらもSlideShareに資料を公開していただいておりますので、そちらが参考になるかと思います。
もっとAPEX – APEX Office Print