こんにちは、代表の亀井です。
最近弊社でも採用を始めまして、まだ2回目の採用活動ですが、弊社の将来像に共感して応募いただく方も何人かいて、大変ありがたく思っています。
補足: 昨今システムの外注まかせから、社内人材によるIT活用へのシフトが増加しています。弊社で今募集している事業では、ローコード開発(Oracle APEX)による、お客様自身での開発促進、そのお手伝いをすることで、アプリケーション価格の適正化と、開発の請負多層構造の正常化をミッションに活動しています。
現在弊社では社内の開発人材確保が可能な大手企業や、技術職がもともといるSIerを中心に講習や開発・サポートを行っています。価格感では中小企業も大丈夫なのですが、開発継続のための人材確保が難しい点が課題となっているので、現在目下課題解決のために対応中です。
本記事ではプログラミングスクールから来る未経験の方が多いので、どんな人に来てほしいかという部分を書いてみました。
まだ採用回数も全然少ないので参考になるか分かりませんが、会社応募の際に参考になれば幸いです。
開発経験の有無について
持ち前の技術力について
開発経験の有無についてですが、弊社として専門性のある技能でない限りは余り重視しません。でも、わかりやすいコードが書ける人がうれしいです。
応用力の重視
どのような応用力が欲しいのかは企業によって異なるかと思います。
弊社では応募者がやったことがない言語(弊社ではPL/SQL、Javascript、Pythonが中心です)の場合が結構あるので、教えてもらったから出来るではなく、教えてもらった結果、自分で調査と実装が出来るようになる(なるような素養がある)ことを重視しています。
動作する理由や原因に対する興味がどの程度あるのかで、将来的な差が大きくつきます。趣向によって、正確性を重視するのか、動作するかどうかを重視するのか等、どのような開発が向いているかなどはありますが、動作の理由を公式文書やコードから判定できるようになる部分が自立したエンジニアとしては最低限必要になります。
そのため、継続的な学習を含め、エンジニアとして正しい実装が出来るようになる素養があることを重視します。
マネジメント能力重視の場合でも、技術的なポイントを抑える(まずい実装をしていることに気づく、品質の問題に気づく)ことは出来ないと、技術職のマネージャーは難しいと考えているためです。
成果の確認
ポートフォリオについて
弊社の話ですが、未経験者のコードは正直見ません。(コピーしたものかもわかりませんので)
プログラミングスクールでやった結果、自分自身で作りたいものを作っているか、何か光る発想が無い限り、一部動かない、バグに気づいていない、HTMLで直接かけるような成果物を見せられても、プログラミング能力の評価としては0かマイナスです。(弊社としてはということです。開発をやりたいという人が、コードがおかしくて動かないものについて気にならない、プログラムを覚えたてで新しい機能を使ってみたいと思わないというのは、この業界続けられるかなと・・。)
チーム開発でやりましたのパターンは、初心者同士が集まってもわかる人に仕事が集中するだけなのは想像に難くないので、話半分で聞きます。
ちょっとした思い
正直スクールの講師側の人は、Gitが出来るけどそのままコミットすると全体破壊するようなコードばっかり書くプログラマよりは、コードを書けるプログラマを重視して育成してほしいところですが、世の中がそういう人を求める傾向なのかもしれないですね。講習の中を見たわけではないので、また別のところに問題があるのかもしれません。
何かしらの形を作るというのは、プログラミングの楽しさを知るうえでも重要だと思います。ただ、それだけではないかなと。
せめてFizzBuzzは出来てほしい
(凝ったものではない)FizzBuzzが出来るレベル
弊社に応募いただく方で、プログラミングスクールで3カ月以上何時間もかけて勉強してきた結果、FizzBuzzが出来ない方が多いです。
こちらは、将来的に開発エンジニアとしては不安になるので、採用を躊躇します。FizzBuzzですが、やる気があってパソコン操作を知っている方であれば、初心者でも講師付きで3日あれば余程の事情がない限りは出来るような内容です。(そして、その後のプログラミングでも使います。全体的にプログラミングの基本操作を扱えることを目的にした習作であればなおさらです。)
基礎の基礎で、ループ、分岐、演算子(、変数)が理解できていれば、FizzBuzzは出来るのですが、これを使わないプログラミングは100%とは言いませんが、ほぼありません。
そのようなことがありましたので、弊社ではFizzBuzzが出来ることを条件に入れました。
FizzBuzzが出来ないということ
多分これが出来ない時点で、殆どの企業で入社後に完全初心者向けの研修が始まると思います・・。そういうことです。
前職をすべて忘れてくる人が多い
もっと前の経験を活かしてほしい(と考える採用者は多いと思う)
プログラミングスクールで覚えてきて、勉強も続けているので、会社で教えてほしいというスタンスの方が多いです。社会経験が殆どないとかであればわかりますが、零細企業に基本的にそんなに体力はありません・・。
特に転職で、前職を2~3年以上やっているキャリアチェンジ組の方は、自分の出来ることをもっとアピールしていただきたいと感じました。
即戦力のアピール
転職なので、年齢が上がるほど大体の企業で即戦力が求められると思います。前職で出来たことと、新しく就職するIT企業でどんなメリットを生み出せるかを具体的に話していただけると、採用もしやすいと感じました。
反対パターンで、(特に在職中であれば)前職の業務を学んだITで効率化をした話とか、潜在的に欲しがっている機能を作ってみたなど、IT企業にとってのユーザー目線の解決をしたというのは評価高めになると思います。
この辺りがきっちりしていれば、大手でも雇ってくれる気がします。
年次が上がるほど具体的に役に立つことがない(やる気や将来性のアピール)となると、年齢による年収の最低額が上がりやすい日本だと、特に年収が高くなるだけなので、それなら若い人を入れるとなるかと思います。