DBXFORMインストレーションガイド
ドキュメント対応バージョン
バージョン | 更新日 |
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DBXFORM - Version 1 | 2024/06/20 |
目次
対象読者
ユーザー | 説明 |
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帳票サーバー開発者 | DBXFORM帳票システムの各種サーバーを構成・管理する開発者を想定しています。Oracle Database、帳票システムインストール先のサーバー、OS、Bash、SQLに関する知識を持っていることを前提とします。 |
初めに
本書はDBXFORM帳票システムのインストール手順について説明します。
想定読者 |
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帳票サーバー開発者 |
DBXFORM帳票システムの構成
DBXFORM帳票システムは、Oracle® APEX(又はOracle Database)から呼び出すPL/SQLパッケージと、PL/SQLから接続し帳票変換を行うWebAPI(Oracle Databaseと別のサーバー)から構成されます。 また、帳票テンプレートを開発するためのDBXFORM帳票開発アプリ(Oracle APEXのアプリケーション)があり、簡易に帳票のテンプレートを作成することが出来ます。
DBXFORM帳票開発アプリについて
DBXFORM帳票開発アプリは、帳票出力する際のテンプレートを生成するOracle APEXのアプリケーションです。DBXFORM帳票開発アプリに登録したファイルや文字の入れ替え設定を、1つのJSONのテンプレートファイル(以降帳票テンプレートJSONファイルと呼称)として出力します。 Oracle APEX(又はOracle Database)から帳票を生成する際は、事前作成した帳票テンプレートJSONファイルを基に、SQL結果の反映やPDFの結合、ファイル変換などを行った結果の帳票を動的生成します。
DBXFORM PL/SQLパッケージ
DBXFORMのPL/SQLパッケージは、Oracle APEX等から帳票生成する際に呼び出すDBXFORMパッケージと、DBXFORM帳票開発アプリで利用するDBXFORM_ADMINというパッケージから構成されます。 DBXFORM_ADMINは帳票テンプレートの作成に利用される為、帳票開発時のみ利用されます。
動作環境
データベース
- Oracle Database 12.2 以上
- Oracle APEX 19.1 以上
- DBXFORM帳票開発アプリはOracle APEX 22.2 以上
OS
- ディストリビュージョン
- RedHat互換Linux 9以上(Red Hat Enterprise Linux、Oracle Linux、Aloma Linux、Rocky Linux等)
- 推奨スペック
- 推奨CPU: 2core以上
- 推奨メモリ: 8GB以上
- 推奨HDDサイズ: 10GB以上
- OSパッケージ
- Python 3.9以上
- pango 1.44以上
帳票サーバーインストール手順
ファイル配置
DBXFORMのzipファイルを操作場所へ移動します。 本手順ではアップロード先を/tmp配下とします。
パッケージインストール
OSパッケージのインストールを行います。
sudo su -
dnf search python39
dnf install python39 -y
dnf search pango
dnf install pango -y # pango 1.44以上が必要
フォントインストール
ここでは参考用に日本語用にIPAフォントのインストールを行います。 フォントは文字情報技術促進協議会のダウンロードページよりダウンロードしてください。 DBXFORMでは、OSにインストールされたフォントを利用できます。 本手順ではアップロード先を/tmp配下とします。
fc-list
cd /usr/share/fonts
mkdir -p -m755 ja
ls -l
cd ja
unzip /tmp/IPAexfont00401.zip
chmod 644 ./IPAexfont00401/*
ls -lR
fc-cache -fv
fc-list
実行ユーザーの作成
実行ユーザーがいない場合作成します。ユーザー名は任意ですが、ここではdbxapとしています。
groupadd -g 10000 dbxap
useradd -u 10000 dbxap -g dbxap
インストール先ディレクトリ作成
mkdir -p /opt/dbxap
chown dbxap:dbxap /opt/dbxap
実行ユーザーメモリサイズの制限
# メモリを4GBまでに制限
ulimit -m -H 4194304 dbxap
ulimit -v -H 4194304 dbxap
vi /etc/security/limits.conf
dbxap soft as 4194304
dbxap hard as 4194304
dbxap soft rss 4194304
dbxap hard rss 4194304
大きいサイズのPDFを生成するなどでメモリを使いすぎる場合、OSのサービス自動起動に組み込み後メモリ制限をかけてください。
systemctl [--runtime] set-property <サービス名> MemoryMax=4G MemorySwapMax=512M
Python環境設定
実行ユーザーにてインストールを行います。 DBXFORMの実行ファイル(dbxform.zip)を/tmp配下に設置してください。
ディレクトリ名のv1_006_0
はバージョン毎に異なります。
su - dbxap
cd /opt/dbxap
unzip /tmp/dbxform.zip
cd ./dbxform/v1_006_0/Python
chmod 750 ./*sh
./PythonAddModule.sh
帳票サーバーの実行
cd /opt/dbxap/dbxform/v1_006_0/Python
./server.sh start
帳票サーバーの停止
cd /opt/dbxap/dbxform/v1_006_0/Python
./server.sh stop
DBXFORM PL/SQLインストール手順
データベースに帳票開発用のテーブル及び、PL/SQLパッケージをインストールします。 SQLを実行するクライアントがない場合はDBサーバーで実行してください。
帳票開発用DBXFORM_ADMINインストール
帳票開発者用のスキーマで実施します(帳票開発アプリケーションが動くスキーマとなります)。 開発者用のインストールにはユーザーアプリケーション用のパッケージ(DBXFORM)も含まれます。
cd /opt/dbxap/dbxform/v1_006_0/InitialSQL
NLS_LANG=Japanese_Japan.AL32UTF8
export NLS_LANG
sqlplus <帳票開発スキーマ>/<パスワード>@<接続先>
@install_dbxform_admin.sql
帳票生成用DBXFORMインストール
ユーザーアプリケーションを実行するスキーマで実施します。帳票開発用のインストールを行ったスキーマと同じスキーマを利用する場合実施不要です。
cd /opt/dbxap/dbxform/v1_006_0/InitialSQL
NLS_LANG=Japanese_Japan.AL32UTF8
export NLS_LANG
sqlplus <ユーザーアプリケーションスキーマ>/<パスワード>@<接続先>
@install_dbxform.sql